貴方の手から放されたその祈り


よもや私が知らぬとも?




創世者は言う、創世者は言う。




所詮は真似事、作り物。


私が与えた模造品。




朽ち果てた先、いずれは戻る、私のもとへ。









時は動き、私もまた偽りの創世者。



虚偽と真実、混ざる世界。




貴方が放ったこの祈り


もはや私に判りえない。




かすかに残す、知らぬ温もり。




私は再び、ヒトとして


それへと手を差し伸べてみる。



私は再び、歩き出す

貴方の手から放された

その祈りへと、新たな未来、明日へと。